初回の尾中理事長に続いて、第2回は一般病棟師長の宇多村 順子さんです。
Q 一般病棟の役割について教えてください
一般病棟は、主にご入院になった患者様を最初に受け入れる病棟です。必要な検査を実施し、今後の治療方針や退院に向けての支援について検討を行います。
一般病棟は60床ありますが、そのうち46床は「地域包括ケア病床」という在宅復帰を主に目標としている病床になっています。治療と療養生活の場としてケアを効率的に提供することも必要ですが、患者様のストレスを軽減させる配慮も重要だと考えています。一方で救急告示病院として救急対応の病床も備えており、内科、外科、整形外科、皮膚科、脳神経外科など様々な疾患へ対応できるよう、安心・安全な医療・介護の提供を心掛けています。
Q 療養生活における看護師の役割は何ですか?
患者様やそのご家族様に寄り添い、退院に向け安心して療養生活が送れるよう必要なご支援を行うことです。容態の変化や早期に異常を捉えるアセスメント力を養い、出来る限り患者様の不安を取り除き快適な環境を整えること、時には多職種のスタッフと連携するための橋渡しを行うことも、看護師の重要な役割ではないかと考えています。
Q 尾中病院で仕事をすることの魅力は何ですか?
当院は高度な医療を提供できるわけではありません。
ただ、私たちは一番長く患者様のそばに寄り添うことが出来ます。私たちにしかできないこと、患者様が私たちを必要としてくれるケースもたくさんあります。関わる中で感謝の言葉をいただき、入院して良かったと思っていただける瞬間が何よりのやりがいになっていると思います。
Q 教育について
現在は看護部教育委員会を中心にスタッフの育成に携わっています。
病棟全体で新人を育てる体制もとっているところです。
カンファレンス、病棟会、働き方改革チームなど通じて、スタッフの育成、効率的な働き方などについて検討しています。
今後は法人全体においても教育・研修制度を確立し、職員ひとりひとりが平等に学ぶ機会が持てる場を提供できるよう、準備をしていきたいと思います。
宇多村師長ありがとうございました。次回は5F介護医療院の看護師長 案野さんに色々とお話しを聞いていこうと思います。