当院の「イクメン」紹介

 社会医療法人いち樹会は、男女がともに働きながら安心して子どもを生み育てることができる雇用環境づくりに取り組む企業として「やまぐち子育て応援企業」として宣言していることに加え、このたび男性がより育児参加しやすい雇用環境づくりに取り組む「やまぐちイクメン応援企業」として令和5年5月に山口県に宣言し、登録されております。

今回は、以前に育児休業した2名の男性職員へインタビューをしました。

CASE① A さん(2児のお父さん)

Q 男性の育休制度について知っていましたか

 もしかしたら自分も取れるかも?と思い、ネットで調べてみたりして知りましたね。1人目の時は違う職場で、男性がメインだったので育休を取るなんて環境がなかったし、文化的にも難しかったので・・・そこから所属長に相談しはじめたのがきっかけです。

Q 育休期間はどのくらいですか

3カ月くらいです。

Q どうして育休制度を利用しようと思ったのですか

 頼れる人が周りに少なく、妻とも育児に対する不安は話し合っていました。家事と育児を両立させるために、自分も力になりたいと思っていたので利用させていただきました。

Q 育休中の給付金等は充分なものでしたか

経済的にはギリギリでしたね(笑)

Q 育休制度を利用してどうでしたか

 本当によかったと思っています。家庭的にも経済的にも助かりました。出産後、妻が療養しなくてはならなくなったこともあり、自分が子育てと家事をする必要がありましたが、その時間を確保できたのは大きかったです。

Q 制度を使うか悩んでいる人へ

 自分は育休制度を使って良かったと思っています。なんといっても家族を大事にさせてもらえたし、自分自身が職場に大切にしてもらえている感じがしました。休んでいる期間中は迷惑をかけているので、申し訳ない気持ちもあります。ただ、自分自身と家族のことを考えて、育休をとることも選択肢として考えてみてもいいのかなと思います。

CASE② B さん(1児のお父さん)

Q 男性の育休制度について知っていましたか

 院内で先輩の男性看護師さんが取得しているのをみて知っていました。わからないことは総務課に聞きました。

Q 育休期間はどのくらいですか

4カ月間です。

Q どうして育休制度を利用しようと思ったのですか

 妻の産後のサポートをしながら、自分自身も子供と過ごす時間が欲しかったからです。子供が産まれる前から妻とも話し合って一緒に子育てがしたいと考えていました。周りの友人の話でも、働きながらだと子供と向き合う時間がなかなか確保しづらいと聞いていましたし・・・一緒に過ごす時間が短いのは嫌だなと思い、育休を取得することにしました。ただ、経済的な不安もありましたので結果的に4カ月ほど取らせていただきました。

Q 育休中の給付金等は充分なものでしたか

不安はありましたが、ある程度困らずに生活できたと思います。

Q 育休制度を利用してどうでしたか

 子供と一緒に過ごす時間が十分にあり、良かったと思っています。ミルクをあげたりオムツを変えたり、お風呂にも入れてあげたりしていましたので、妻も喜んでいました。逆になかなか睡眠時間が確保できず寝不足になることも多く、子育ての大変さも実感しました。夫婦で一緒に過ごす時間も多いので、喧嘩になりかけることも増えましたね(笑)ただ、一緒に過ごす時間が長かったので、育休からの復帰後、帰宅すると子供が喜んでよく懐いてくれていて、周りでよく聞く「パパ見知り」が無い気がします。

Q 制度を使うか悩んでいる人へ

悩んでいる人がいればぜひ取得することをお勧めしたいですね。子供と過ごす時間が確保され、家族と向き合う時間が取れたことは本当に良かったと思っています。今では給付金の額も引き上げされていて、経済的な不安もある程度解消されています。ただ、やはり職場に迷惑をかけている感覚はありました。復帰後ちゃんと仕事ができるのか不安もありましたので、復帰直前には色々と勉強し直しました。

自分も2人目の予定があれば、是非利用したいと思っています。

おわりに

男性の育休取得は子育てにおいてはプラスに働くことがたくさんあることが、今回お二人のお話をお伺いしたうえでわかりました。

性別に関わらず、職員のみなさんが安心して育休が取得できるよう、制度の周知、職場の正しい理解、復帰プログラムの確立などを充実させていきたいと思います。