【第19回】Root スタッフ紹介リレー

 今回は入職して34年目、現在は療養病棟の看護主任としてご活躍されている看護師の品川 ひとみさんにお話をお伺いしました。

Q.1 お仕事の内容について教えてください

 昨年から療養病棟で勤務しています。療養病棟では、急性期の治療を終えた患者さんや、長期療養が必要な方が多く入院されています。そのため、単に治療を行うだけでなく、その人の生活や人生に寄り添うケアを行っています。急性期の治療を終えた後も医療的なケアが必要な方や、認知症のある方が多く、食事をチューブからとっている方や、点滴・呼吸のサポートが必要な方もおられます。私たち看護師は、そういった医療ケアに加えて、看護補助者さんと協力しながら、食事や入浴など日常生活のサポートも行っています。また、状態が安定してくると、ご自宅での生活に向けた準備やご家族への支援も始まります。患者さんがその方らしく安心して過ごせるよう、心を込めて関わっています。

Q.2 看護師になろうとしたきっかけを教えてください

 小さい頃から祖母に「手に職をつけなさい」「看護師さんになるといいよ」と言われていました。そんな中、一つ上の兄が就職1年目に病気で倒れ、一時意識不明になったことがありました。私は見舞いに行くことができなかったのですが、母や祖母から「病室で毎日名前を呼びながら声をかけてくれていた看護師さんがいた」と聞きました。ある日、兄の意識が戻ったんです。看護師さんの声かけが届いたのかもしれない、そう思ったとき、私も「誰かに寄り添える存在になりたい」と思うようになりました。今思えば、それが看護師を目指したきっかけだったのかもしれません。

Q.3 座右の銘があれば教えてください

 実は特に決まった座右の銘はありません。でも、日々の看護の中で大切にしているのは「目の前の人を大切にする」という気持ちです。どんな状態の方でも、その人らしさを尊重した関わりを意識しています。

Q.4 尾中病院で働くことに対する想いをお聞かせください

 尾中病院は「生きる」を支える医療・看護を大切にしている病院です。療養病棟という場で、日々の小さな変化や穏やかな時間の積み重ねを一緒に過ごしながら、その人らしく過ごせるように支えていく、そんな役割にやりがいを感じています。また、看護師・看護補助者・他職種が連携しやすい雰囲気があるので、チームで支える力を実感できる職場だと思います。

品川さんありがとうございました。
次回掲載は2025年7月頃を予定しています。